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慢性便秘症

慢性便秘症とは?

慢性便秘症とは、「排便の回数が少ない」「排便時に強くいきむ」「残便感がある」「硬い便が出にくい」などの症状が3か月以上持続している状態を指します。
日本では高齢者や女性に多くみられ、生活の質(QOL)を大きく低下させる要因となります。
便秘は単なる生活習慣の問題と思われがちですが、放置すると食欲不振や腸閉塞などを引き起こすこともあります。

原因

慢性便秘の原因は大きく以下のように分類されます:

  • 機能性便秘:腸の動き(蠕動運動)が低下することで起こる便秘。加齢、運動不足、水分や食物繊維の不足、ストレスなどが関与します。
  • 器質性便秘:大腸がんや腸閉塞、癒着など、腸に物理的な異常があることで起こる便秘。
  • 薬剤性便秘:抗うつ薬、鉄剤、鎮痛薬(オピオイドなど)、抗コリン薬などが原因となります。
  • 症候性便秘:糖尿病や甲状腺機能低下症、パーキンソン病など、他の病気に伴って起こる便秘。

複数の要因が絡み合っている場合も多いため、原因の見極めが重要です。

症状

主な症状は、排便回数の減少(週に3回未満)、硬い便やコロコロ便、排便時の強い努力、残便感、腹部膨満感、食欲低下などです。
これらの症状が慢性的に続く場合は、慢性便秘症と診断されます。
また、突然便秘になった場合や血便が混じる場合は、器質的疾患の可能性もあるため、注意が必要です。

診断

当院では、以下の検査を組み合わせて、便秘の原因を丁寧に評価します:

  • 血液検査:電解質異常、炎症反応、甲状腺機能などの確認
  • 腹部エコー:腸の動きや腹部臓器の状態を確認
  • 腹部レントゲン:ガスのたまりや便の停滞の状態を把握
  • 腹部CT:腸の狭窄や腫瘍の有無など、より詳細な画像評価
  • 培養検査:感染が疑われる場合に実施

**内視鏡検査(大腸カメラ)**が必要と判断された場合や、悪性疾患が疑われる場合には、地域の基幹病院へ速やかにご紹介いたします。

治療

治療の基本は、生活習慣の改善と薬物療法の併用です。

  • 水分や食物繊維の摂取量の見直し
  • 規則正しい食事や排便習慣の確立
  • 適度な運動習慣

薬物治療としては、浸透圧性下剤、刺激性下剤、上皮機能変容薬(ルビプロストンなど)、胆汁酸トランスポーター阻害薬など、症状や体質に応じて選択します。
器質的疾患や手術が必要な病態(腫瘍や狭窄など)が見つかった場合には、地域の基幹病院にご紹介し、連携して対応いたします。

便秘は「よくあること」と軽く考えられがちですが、長期間続く便秘は重大な病気のサインであることもあります。
当院では、CT、エコー、レントゲン、血液検査を活用し、慢性便秘症の原因を評価するよう努めております。
お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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