慢性腎臓病
慢性腎臓病とは?
慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは、腎臓の機能が3か月以上にわたって持続的に低下する病態を指します。
具体的には、腎機能を示す「eGFR(推算糸球体濾過量)」が60未満に低下している、または尿異常(蛋白尿や血尿など)が持続してみられる状態です。
初期は自覚症状に乏しいため、気づかないうちに進行してしまうことがあり、心血管疾患のリスク上昇や末期腎不全(透析が必要な状態)に至る可能性もあります。
原因
慢性腎臓病の原因は多岐にわたりますが、特に以下の2つが代表的です:
- 高血圧性腎硬化症:長年の高血圧により腎臓の血管が障害されることで機能が低下する病態。
- 糖尿病性腎臓病:糖尿病によって腎臓の微細な血管が障害され、徐々に腎機能が低下していく病態。
そのほかにも、慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群、多発性嚢胞腎、薬剤性腎障害などが原因となることがあります。
症状
初期にはほとんど症状がなく、健康診断の尿検査などで初めて異常を指摘されることが多いです。
進行すると以下のような症状が現れることがあります:
- 倦怠感
- 浮腫(むくみ)
- 尿量の変化
- 高血圧
- 食欲低下
- 貧血
診断
すべての原因疾患に共通して行われる主な検査は以下の通りです:
- 血液検査:血清クレアチニン値・eGFR(腎機能の指標)・電解質・貧血の有無
- 尿検査:尿蛋白、尿アルブミン、沈渣などの異常所見
- 画像検査:腹部エコーやCTなどによる腎臓の形態評価
当院では、これらの検査を院内で迅速に実施する体制を整えており、結果に基づいた的確な診療を心がけています。
治療
慢性腎臓病の進行を防ぐためには、原因となる基礎疾患の管理に加え、以下のような総合的な治療が必要です:
- 薬物療法:降圧薬(ACE阻害薬やARBなどの腎保護作用を持つ薬)、SGLT2阻害薬、利尿薬、貧血治療薬など
- 生活指導:減塩・たんぱく制限などの食事療法、適度な運動、禁煙
- 定期的なフォローアップ:腎機能と合併症の進行をモニタリング
末期腎不全に至った場合は、透析療法(血液透析または腹膜透析)や腎移植の検討が必要になります。
当院ではそのような段階になった場合にも、地域の基幹病院と緊密に連携し、スムーズな移行をサポートしています。
腎臓は「沈黙の臓器」とも言われ、症状が出たときにはすでにかなり進行していることもあります。
健康診断で尿異常や腎機能の低下を指摘された方、生活習慣病をお持ちの方は、早めのご相談をおすすめします。
当院では、慢性腎臓病の早期発見と進行予防に力を入れております。
腎臓の健康に不安を感じている方は、ぜひ当院へご相談ください。
