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泡立つ尿

泡立つ尿とは?

排尿したときに尿が泡立つことは、日常的にもよく見られる現象です。
特に勢いよく排尿したときや脱水気味のときには、尿の表面張力や空気との接触で一時的に泡が立つことがあります。
しかし、毎回のように尿が泡立つ、泡がなかなか消えない、大量の泡が出るという場合は、何らかの病気のサインである可能性があるため注意が必要です。

よくある原因疾患

尿中のタンパク質(蛋白尿)

泡立つ尿の最も代表的な原因のひとつです。
尿にタンパク質が漏れ出ている状態で、腎臓のろ過機能の異常を意味します。
以下のような病気が原因として考えられます。

糖尿病性腎症

糖尿病が長く続くと、腎臓の毛細血管が障害され、初期には無症状ながらも蛋白尿が出現します。
当院では糖尿病・糖尿病性腎症の管理を行っています。

高血圧性腎硬化症

長年の高血圧が腎臓に負担をかけ、徐々に腎機能が低下し、蛋白尿が出現する病態です。

慢性腎臓病(CKD)

さまざまな原因で腎機能が低下し、無症状のまま進行することも多いため、早期の検査と管理が大切です。
当院ではCKDのスクリーニングや治療を行っています。

ネフローゼ症候群や糸球体腎炎(IgA腎症など)

尿中に大量のタンパク質が出る疾患群で、浮腫や高コレステロール血症、腎機能低下を伴うことがあります。
専門的な治療が必要となることが多いです。

脱水・濃縮尿

水分摂取が少ない状態では尿が濃くなり、泡立ちやすくなることがあります。
透明度が低く、濃い黄色の尿になることが多いです。十分な水分摂取で改善します。

尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎など)

細菌や炎症により尿中に白血球やタンパク、膿性成分が混ざり、泡が立つことがあります。
排尿時の痛みや頻尿、発熱を伴うことがあります。

精液の混入(男性)

排尿前後に射精があった場合などに、精液成分が尿に混じることで一時的に泡立つことがあります。
通常は一過性で自然に消失します。

診断の進め方

泡立つ尿の診断では、泡立ちの頻度、持続時間、尿の色・においの変化、尿量の増減、浮腫、血圧変化、糖尿病・高血圧・腎疾患の既往、食事内容、脱水傾向、薬剤使用歴を確認します。
身体診察では血圧、顔・下肢・手の浮腫、体重変動(急増はネフローゼなどを示唆)を評価します。

当院では尿検査(蛋白、潜血、比重、沈渣)、尿定量(尿中アルブミン・クレアチニン比)、血液検査(腎機能、血糖、HbA1c、脂質、尿酸、電解質)、腹部エコー(腎臓・膀胱評価)、血圧脈波検査(ABI・CAVI)を実施し、腎疾患や関連病態を評価します。
一方、腎生検、尿細胞診・膀胱鏡検査、MRIが必要な場合は、地域の基幹病院(腎臓内科・泌尿器科)へ紹介します。

緊急性の判断と対応

以下のような場合は、急性腎障害や腎炎、ネフローゼ症候群など命に関わる疾患の可能性があり、ただちに地域の基幹病院への受診することをお勧めします。

  • 大量の泡立ちが急に出現し、浮腫・体重増加を伴う
  • 血尿や強い背部痛、発熱を伴う
  • 尿量が急激に減った、あるいはまったく出ない
  • 全身のむくみ、呼吸苦、倦怠感が強い

泡立つ尿は、一時的な現象で済むこともありますが、腎臓病や生活習慣病のサインである可能性もあります。
症状が重い場合は直ちに地域の基幹病院へ受診することをお勧めしますが、そこまで重くない場合や、日常的に泡立ちが気になるといった方は当院でも診療が可能です。

当院では、尿検査・血液検査・エコー・CT検査などを通じて、泡立つ尿の原因を丁寧に評価いたします。
早期発見・早期対応が将来の腎機能低下を防ぐ鍵となります。
「最近、尿が泡立つことが増えた」と感じたら、是非ご相談ください。

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