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浮腫(むくみ)

浮腫(むくみ)とは?

浮腫(ふしゅ)、いわゆる「むくみ」とは、皮下に余分な水分がたまった状態を指します。
足や足首、顔、まぶた、手などに出現し、押すとへこんで戻らないという特徴があります。
一時的な生理的変化によるものもありますが、心臓・腎臓・肝臓・甲状腺などの病気が原因で起こることもあり、全身状態を反映する重要なサインです。

よくある原因疾患

心不全

心臓のポンプ機能が低下すると、血液がうっ滞し、特に足のむくみや体重増加、息切れを伴うことがあります。
夕方に強く出現し、朝になると軽減するのが典型的です。

腎疾患(慢性腎臓病、ネフローゼ症候群など)

腎臓の機能が低下すると体内の水分バランスが崩れ、むくみが起こります。
特にまぶたや顔のむくみが目立つことがあります。
当院では慢性腎臓病、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症などを重点的に診療しています。

肝疾患(肝硬変など)

肝臓でアルブミン(血中のたんぱく質)が作られなくなると、血液中の浸透圧が下がり、腹水や全身のむくみが出現します。
下肢のむくみ+お腹の張りがある場合は要注意です。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺ホルモンが不足すると新陳代謝が低下し、顔や手足にむくみ、冷え、だるさ、便秘、皮膚の乾燥などがみられます。

静脈うっ滞(深部静脈血栓症、静脈瘤など)

血流が滞ることでむくみが生じます。
片足のみのむくみや腫れ、皮膚の変色を伴う場合は、深部静脈血栓症(DVT)などの可能性もあり、早急な対応が必要です。

薬剤性

降圧薬(カルシウム拮抗薬など)、ステロイド、ホルモン剤などによってむくみが生じることがあります。

その他

  • 妊娠・月経前・更年期に伴うホルモン変化
  • 長時間の立ち仕事・座り仕事による一時的なむくみ
  • 栄養不足(低アルブミン血症)

診断の進め方

浮腫(むくみ)の診断では、部位、左右差、時間帯、誘因、随伴症状(息切れ、体重増加、尿量変化)、高血圧、糖尿病、腎疾患、心疾患、肝疾患、甲状腺疾患の既往や服薬状況を確認します。
身体診察では足背・下腿の圧痕性浮腫、顔面や眼瞼の腫脹、呼吸音・心音、腹部膨満、皮膚色調、静脈怒張の有無を評価します。

当院では血液検査(腎・肝・甲状腺機能、電解質、アルブミン、BNP)、尿検査(蛋白尿)、心電図・心エコー(心機能、弁膜症、不整脈)、腹部エコー(肝・腎・腹水)、下肢血管エコー(静脈血栓・うっ滞)、胸腹部・下肢CT、血圧脈波検査(ABI・CAVI)を実施します。
一方、MRI、腎・肝生検、心臓カテーテル検査、透析導入検査が必要な場合は、地域の基幹病院へ紹介します。

緊急性の判断と対応

以下のような場合は、心不全、腎不全、深部静脈血栓症、肝硬変などの命に関わる疾患の可能性があり、ただちに地域の基幹病院への受診することをお勧めします。

  • 急激に足や顔がむくんできた
  • 息切れ・動悸・体重急増を伴う
  • 片足のみの腫れ・赤み・痛み(血栓症の疑い)
  • 尿量の著しい減少
  • 黄疸、腹水、極端なだるさがある

むくみは軽視されがちですが、心臓、腎臓、肝臓、甲状腺など多くの臓器の異常の初期サインであることもあります。
症状が重い場合は直ちに地域の基幹病院へ受診することをお勧めしますが、そこまで重くない場合や、徐々に進行するむくみについては当院でも診療可能です。

当院では豊富な検査体制(血液検査、心エコー、腹部エコー、CT、血管検査など)を整えており、むくみの原因を丁寧に評価し、適切な治療につなげてまいります。
気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。

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