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肺機能検査異常

肺機能検査異常とは?

肺機能検査は、肺がどれだけ空気を取り込み、吐き出す能力があるかを評価する検査です。
主に「スパイロメトリー(呼吸機能検査)」と呼ばれ、努力性肺活量(FVC)や1秒量(FEV1)、**1秒率(FEV1/FVC)**などの数値から、肺や気道の状態を客観的に知ることができます。

健康診断や咳・息切れの評価のために行った肺機能検査で、「肺活量が少ない」「1秒率が低い」などの異常を指摘されることがあります。
多くは自覚症状のない"たまたま"見つかった異常ですが、中には進行性の肺疾患のサインであることもあり、正確な診断が重要です。

よくある原因疾患・病態

肺機能異常は大きく以下の2つに分類されます。

閉塞性障害(気道が狭くなり、空気が出にくくなる)

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD/肺気腫)
    長年の喫煙が主な原因で、肺の弾力性が失われ、息が吐きにくくなります。1秒率の低下が特徴です。
  • 気管支喘息・咳喘息
    気道の炎症や過敏性により、呼吸時に気道が一時的に狭くなります。発作のないときは肺機能が正常なこともあります。
  • 閉塞性細気管支炎
    ウイルス感染や膠原病に関連して発症し、末梢気道が狭くなる病気です。

当院ではCOPD、喘息、咳喘息などの呼吸器疾患を重点的に診療しています。

拘束性障害(肺が広がりにくく、全体の容量が低下する)

  • 間質性肺疾患
     肺の組織が硬くなる病気で、肺活量が低下します。息切れや乾いた咳が続くことが多く、胸部CTや血液検査での精査が必要です。
  • 胸郭の異常や神経・筋疾患
     肺自体に異常がなくても、肋骨や筋肉、神経の障害で肺が十分に膨らまないことがあります。
  • 肥満・姿勢異常
     一時的・可逆的な拘束性障害が見られることがあります。

診断の進め方

肺機能検査異常が指摘された場合は、異常の種類(閉塞性・拘束性)や重症度、原因の特定が重要です。
問診では咳、痰、喘鳴、息切れ、胸痛、発症時期・経過、喫煙歴、職業歴(粉じん・化学物質曝露)、感染症・膠原病の既往、薬剤使用歴、家族歴を確認し、診察で呼吸音、チアノーゼ、胸郭の動きなどを評価します。

当院では呼吸機能検査(スパイロメトリー)、呼気NO検査(喘息評価)、胸部レントゲン・CT(肺気腫、間質性肺疾患、腫瘤確認)、血液検査(炎症反応、IgE、膠原病抗体、必要に応じ血液ガス)、心電図・心エコー(心疾患の関与評価)を実施します。
一方、拡散能検査(DLCO)、肺容量測定、気管支鏡検査、肺生検が必要な場合は、地域の基幹病院へ紹介します。

治療の基本方針

肺機能検査異常の治療は、原因疾患に応じて異なりますが、以下のような基本方針に沿って行います。

閉塞性障害に対して

  • 禁煙指導(COPDの進行抑制)
  • 吸入薬治療(気管支拡張薬、ステロイドなど)
  • 呼吸リハビリテーション・在宅酸素療法(進行例)

拘束性障害に対して

  • 原因疾患(膠原病、薬剤、環境因子など)の治療
  • 抗線維化薬(間質性肺疾患)
  • 生活指導(姿勢・呼吸法・酸素管理)

肺機能検査の異常は、無症状のうちに"たまたま"見つかることも多いですが、背景に慢性呼吸器疾患が隠れている可能性があります。
早期に正確な診断を行い、適切な治療や経過観察を行うことで、進行を抑え、日常生活の質を維持することができます。

当院では、呼吸機能検査や胸部CT、呼気NO検査などを活用し、COPD、喘息、間質性肺疾患など幅広い呼吸器疾患の評価と治療を行っています。
肺機能検査で異常を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。

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