胆石症
胆石症とは?
胆石症とは、胆嚢(たんのう)や胆管内に「胆石」と呼ばれる石ができる病気です。
胆石は、胆汁に含まれるコレステロールやビリルビンなどの成分が結晶化して作られます。
胆石が胆嚢にとどまっている状態は「胆嚢結石」、胆管に移動して詰まると「総胆管結石」と呼ばれます。
無症状のまま経過することもあれば、強い腹痛や炎症、感染を引き起こすこともあり、注意が必要です。
原因
胆石の原因としては、脂質の多い食事、肥満、急激な体重減少、妊娠、糖尿病、高齢などが知られています。
女性に多くみられ、また家族歴や体質も関与することがあります。
胆汁の流れが滞ることで、胆石が形成されやすくなります。
症状
胆石症は無症状のことが多く、健康診断や他の病気の検査中に偶然見つかることもあります。
症状が出る場合は、右上腹部の痛み(胆石発作)、背中や右肩への放散痛、吐き気・嘔吐、発熱などがみられます。
石が胆管に詰まると胆汁の流れが妨げられ、黄疸や急性胆管炎、膵炎などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。
診断
当院では、胆石の診断に必要な以下の検査が可能です:
- 腹部超音波検査(エコー):胆石症の第一選択となる簡便で有用な検査です
- CT検査:より詳細な胆嚢や周囲臓器の評価に適しています
- レントゲン検査:石の性質によっては描出されることがあります
- 血液検査:炎症の有無や肝機能、膵酵素、感染状態の評価
より詳しい精査が必要な場合(たとえば内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)など)は、地域の基幹病院へ速やかにご紹介いたします。
治療
無症状の胆石は、必ずしもすぐに治療が必要なわけではなく、経過観察で十分な場合もあります。
一方で、症状のある胆石や合併症を伴う場合には、**胆嚢摘出術(主に腹腔鏡下手術)**が一般的な治療法です。
総胆管結石の場合は、内視鏡による結石除去が行われることもあります。
当院では、胆石症の状態を把握し、必要に応じて消化器外科や内視鏡治療が可能な基幹病院へご紹介しています。
手術や入院治療が必要と判断された際も、スムーズな連携体制を整えております。
胆石症は、日常的に起こりうる身近な消化器疾患ですが、重症化すると命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。
右上腹部の痛みや食後の不快感、胆嚢の異常を指摘されたことがある方は、ぜひ一度当院での検査をご検討ください。
