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腹部腫瘤

腹部腫瘤とは?

腹部腫瘤(ふくぶしゅりゅう)とは、お腹の中や表面に「しこり」「ふくらみ」などの異常な腫れ(かたまり)が触れたり、画像検査で認められる状態を指します。
腫瘤の正体は臓器の腫れ、腫瘍、嚢胞(液体がたまった袋)、炎症による腫れ、血腫(血の塊)など多岐にわたります。

健康診断の腹部エコーやCTで「腫瘤の疑い」などと指摘されることも多く、症状のない"たまたま見つかった"腫瘤であることが多いのですが、中には治療が必要な病気の一部として発見されることもあります。
腫瘤の部位や大きさ、性状によって、慎重な評価が求められます。

よくある原因疾患・状態

  1. 良性腫瘍・嚢胞
    • 肝嚢胞・腎嚢胞
      年齢とともに増えることが多く、痛みなどの症状がない場合は治療不要のことがほとんどです。
    • 脂肪腫・平滑筋腫
      皮下や腹壁に触れるしこりの中には、脂肪や筋肉から発生する良性腫瘍が含まれます。
    • 副腎腫瘤(非機能性腺腫など)
      偶然発見されることが多く、「偶発腫瘍(incidentaloma)」と呼ばれます。
  2. 悪性腫瘍の可能性
    • 胃がん・大腸がん・膵がん・肝がん・腎がんなど
      腫瘍がある程度大きくなると、腹部のしこりとして触れることがあります。
    • リンパ腫・腹膜播種
      お腹の中のリンパ節や腹膜に腫瘍が広がることで腫瘤を形成することがあります。
  3. 炎症・出血による腫れ
    • 虫垂炎・憩室炎・膿瘍形成
      急性炎症に伴い局所に腫れやしこりを形成することがあります。
    • 腹壁血腫・筋肉内血腫
      抗凝固薬の内服や外傷後に、筋肉内に血の塊ができ、しこりとして感じることがあります。
  4. その他の腫瘤性病変
    • 腹部大動脈瘤
      動脈硬化などにより大動脈が拡張した状態で、拍動を伴うしこりとして触れることがあります。
    • 腸閉塞や便塊
      腸の内容物が一部でとどまり、ふくらみとして感じることがあります。

診断の進め方

腹部腫瘤が指摘された場合、まず腫瘤の性状、部位、大きさ、経過を評価し、悪性・良性の可能性や治療の緊急性を判断します。
問診では、いつからあるか、大きさの変化、痛み、体重減少、食欲低下、便通異常、発熱、既往歴(がん、炎症性腸疾患、肝・腎疾患)、薬剤使用歴(抗凝固薬など)を確認します。
診察では腹部の触診で圧痛や可動性、硬さを評価します。

当院では腹部超音波検査(嚢胞性・腫瘍性・血流評価)、腹部CT(腫瘤の部位・性状・周囲臓器との関係確認)、血液検査(肝腎機能、炎症反応、腫瘍マーカー)、尿検査・便潜血検査(腎・膀胱・消化管評価)を実施します。
一方、腹部MRI、胃・大腸カメラ、組織生検・細胞診が必要な場合は、地域の基幹病院へ速やかに紹介します。

腹部腫瘤は、自覚症状のないまま"たまたま"見つかることが多い一方で、がんや動脈瘤など、見逃してはいけない病気のサインである可能性もあるため、しっかりとした評価が必要です。
当院では、腹部エコーやCT検査、血液検査を活用し、腫瘤の性質を丁寧に評価いたします。
必要に応じて適切な医療機関への紹介も行っておりますので、健診や他院で腹部の異常を指摘された方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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