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血糖値異常

血糖値異常とは?

血糖値とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度を示す指標で、私たちが食事から得たエネルギー源の一つです。
この血糖が慢性的に高い状態を「高血糖」といい、放置すると糖尿病へ進行する可能性があります。
血液検査で「空腹時血糖が高い」「HbA1cが高い」と言われた場合、それは糖代謝の異常を示しており、早めの評価と対策が必要です。

空腹時血糖は、8時間以上絶食した状態で測定される血糖値で、主にその時点の血糖の状態を反映します。
一方、HbA1cは過去1~2か月の平均的な血糖値を反映する指標です。どちらか一方が異常でも、すでに糖代謝に問題がある可能性があります。

よくある原因疾患・状態

糖尿病(2型糖尿病)

日本人に多いタイプで、**インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)**ことが主な原因です。
以下のような要因が関係します:

  • 遺伝的な体質
  • 加齢
  • 運動不足
  • 食べ過ぎ(特に炭水化物や脂質)
  • 肥満(特に内臓脂肪型肥満)
  • ストレス、睡眠不足

当院では、2型糖尿病の診療に力を入れており、生活指導から薬物療法まで幅広く対応しています。

その他の糖代謝異常

  • 境界型耐糖能異常(糖尿病予備群)
    糖尿病の一歩手前の状態で、空腹時血糖またはHbA1cが軽度に上昇しています。生活習慣の見直しで改善する可能性があります。
  • 1型糖尿病、二次性糖尿病(膵炎、薬剤性など)
    比較的まれですが、インスリンの分泌が極端に低下するタイプの糖尿病もあります。
  • 妊娠糖尿病
    妊娠中に初めて見つかる糖代謝異常です。

診断の進め方

血糖値異常が指摘された場合、本当に糖尿病かどうか、進行度や合併症の有無を評価します。
問診では体重変化、喉の渇き、多尿、疲れやすさ、家族歴(両親・兄弟の糖尿病)、食事・運動・睡眠・ストレス状況、他の生活習慣病(高血圧・脂質異常症)の有無を確認します。
身体診察では血圧、BMI、末梢循環、神経障害の所見を観察します。

当院では血糖値・HbA1c、尿検査(尿糖、尿タンパク、尿アルブミン)、血液検査(中性脂肪、LDL・HDLコレステロール、肝・腎機能)、心電図、心エコー、ABI/CAVI(心血管疾患、動脈硬化評価)を実施します。
一方、眼底検査が必要な場合は、連携する眼科や基幹病院へ紹介します。

治療の基本方針

糖尿病や糖尿病予備群と診断された場合、基本的には以下のような治療方針を取ります。

  1. 生活習慣の改善
    • 食事療法:主にカロリー制限と糖質制限、食物繊維の摂取
    • 運動療法:有酸素運動と筋力トレーニングの併用
    • 減量:BMIや内臓脂肪の改善が重要
    • 禁煙・節酒
  2. 薬物療法(必要に応じて)
    • 内服薬:メトホルミン、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬など
    • インスリン注射:重症例や膵機能が著しく低下している場合

患者さんの年齢、合併症の有無、生活背景に応じた個別対応が大切です。

血糖値の異常は、たまたま検査で見つかることが多く、症状が出にくい反面、放置すると全身の臓器に影響を与える可能性があります。
糖尿病は「沈黙の病」とも呼ばれますが、早期発見・早期対応により、合併症を防ぎ、健康な生活を続けることができます。

当院では、糖尿病や糖代謝異常の評価・治療に力を入れており、食事や運動指導、薬物治療を含めたトータルサポートを行っています。
検査で空腹時血糖やHbA1cの異常を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。

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