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間質性肺疾患

間質性肺疾患(ILD:Interstitial Lung Disease)とは?

間質性肺疾患とは、肺の中で酸素と二酸化炭素の交換を行う「肺胞」を支える組織(=間質)に慢性的な炎症や線維化(硬くなる変化)が生じ、徐々に呼吸機能が低下していく疾患群の総称です。
特発性肺線維症(IPF)や、膠原病(例:関節リウマチ、全身性強皮症など)に伴う肺病変、薬剤性肺障害、過敏性肺炎、肉芽腫性疾患(例:サルコイドーシス)など、多彩な病態が含まれます。

原因

原因は疾患によって異なりますが、主に以下の4つに分類されます:

  • 特発性(原因不明):特発性肺線維症(IPF)など
  • 膠原病に伴うもの:関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど
  • 環境因子・アレルギー性:過敏性肺炎(農作業や鳥の羽など)
  • 薬剤性・放射線性:抗がん剤、抗菌薬、放射線治療などが誘因

症状

初期にはほとんど自覚症状がないこともありますが、以下のような症状が徐々に現れます:

  • 労作時の息切れ(階段や坂道での息苦しさ)
  • 乾いた咳(痰を伴わない咳)
  • 疲れやすさ
  • 進行すると安静時の呼吸困難や体重減少、ばち指(指先の丸み)などが見られることもあります

診断

診断には段階的な検査が行われます。

画像検査

胸部X線検査や高分解能CT(HRCT)で肺の線維化パターンを確認します。

呼吸機能検査

肺活量や酸素の取り込み能力を測定し、病気の進行度を評価します。

血液検査

膠原病関連の自己抗体などをチェックします。

気管支鏡検査・肺生検

必要に応じて、組織を採取して確定診断を行います。

治療

治療は原因と疾患タイプに応じて異なります。

特発性肺線維症(IPF)

抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)などによる進行抑制。

膠原病関連ILD

副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬(タクロリムス、ミコフェノール酸など)による治療。

過敏性肺炎や薬剤性肺炎

原因物質の除去とステロイド治療。

進行例

呼吸不全が進行した場合は、在宅酸素療法が考慮されます。

当院では、胸部X線・CT検査、呼吸機能検査、血液検査などによる迅速な初期評価を行っております。
疑わしい所見が認められた場合は、的確な暫定診断のもと、必要に応じて気管支鏡検査や肺生検を実施できる地域の基幹病院と連携して精密検査・治療を進めてまいります。
「最近、階段を上るだけで息切れがする」「乾いた咳が何週間も続いている」といった症状がある方は、早期発見・早期対応が重要です。お気軽に当院までご相談ください。

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