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頸動脈雑音

頸動脈雑音とは?

頸動脈雑音とは、首の両側にある太い動脈(頸動脈)を聴診したときに、「ザーッ」というような異常な血流音が聞こえる状態を指します。
これは血管内に狭窄(狭くなっている部分)があり、血流が乱れていることを示唆しています。

健康診断や高血圧・糖尿病・脂質異常症などの診察中に、医師が聴診器で発見することがあります。
ほとんどの場合は無症状ですが、放置すると脳梗塞のリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

よくある原因疾患

頸動脈雑音の原因としてもっとも重要なのが「頸動脈狭窄症」です。
これは、動脈硬化によって血管の内腔が狭くなった状態で、以下のような疾患や状態が関係します。

頸動脈狭窄症

  • 動脈硬化が主な原因で、加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙歴のある方に多く見られます。
  • 血管内にプラーク(脂質などの塊)が形成され、血流が障害されることで雑音が生じます。
  • 頸動脈が高度に狭くなると、脳への血流が一時的または持続的に低下し、「一過性脳虚血発作(TIA)」や「脳梗塞」を引き起こすことがあります。

心血管疾患の一環として

  • 頸動脈狭窄がある方は、**虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)**など、全身の動脈硬化が進んでいる可能性があります。

正常な頸動脈雑音

  • やや稀ですが、血管の形態や血流速度の関係で、雑音が聞こえても異常がないケースもあります。ただし、精密検査で問題がないことを確認することが大切です。

診断の進め方

頸動脈雑音が指摘された場合、血管狭窄の有無とその程度を確認することが重要です。
問診では高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙歴、脳卒中の既往を確認し、一過性の視野障害、ろれつ障害、片麻痺など脳血流低下による症状の有無を調べます。
身体診察では頸部雑音や神経学的所見を評価します。

当院では頸動脈エコー(内膜肥厚、プラーク、狭窄評価)、血液検査(脂質、血糖、腎機能)、心電図・心エコー(不整脈、心機能)、ABI・CAVI(下肢血流、動脈硬化評価)、頭部・頸部CT(必要時、石灰化や脳病変確認)を実施します。
一方、MRA、頸動脈造影検査は当院では行えないため、必要に応じて地域の基幹病院へ紹介します。

頸動脈雑音は、「たまたま」指摘されることが多く、自覚症状がない方がほとんどですが、その背景に脳卒中のリスクを高める頸動脈狭窄が隠れている可能性もあります。
早めの評価と生活習慣の見直しにより、将来の大きな病気を予防することができます。

当院では、頸動脈エコーをはじめとした各種検査を用いて、動脈硬化の早期発見と管理に力を入れています。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの持病をお持ちの方や、健康診断で頸動脈雑音を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。

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